朝の9時、遅れ気味の到着。塗れたままの髪と不機嫌な表情。 愛すべき、15歳の彼女。 黒のカットソーからは肩口が大きく開いていて、少しだけ目のやり場に困る。 華奢な鎖骨が、彼女の肌の下に埋まっていて、確かにそこにある事が分かる。 触れたい衝動。抑える理性。 その黒のカットソーの下にはショッキングピンクのキャミソールを身に着けていた。 肩口から、淡いオリーブグリーンのストラップが見えた。 固唾と動悸。 15歳の彼女は、僕に不慣れに塗ったマニュキュアを見せてくれた。 所々、でこぼこした爪を、彼女は僕に見せてくれた彼女。僕の手に、君は手をそっと乗せた。 少しだけ、自慢げな笑顔がほほえましい。 ぬれた髪そっとをなでながら、「来月からもう女子高生になるんだね。」と、そう言葉にしてみる。 「9月で16才だからもう結婚できる位、大人になったんだよ。」 唇を少し歪めて彼女は言った。 そう、親の許可が必要なくらいには、彼女は大人になったのだ。 言葉にしないまま、もう一度だけ、そっと髪をなでた。 ムキになって、その手を払いのける。 払いのけられたその手はほんの少しだけ冷たく濡れていた。 僕らの4年間という時間の蓄積は、言葉にしなかった思いのうち、 伝わらなくても構わないと言う部分だけを、伝えてしまうのだ。
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by s_nozomi
| 2004-04-02 17:46
| My girls life
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Girls lifeクロニクル
の古い方から読むべし *************** ■girls_life■ 僕 =27歳 塾講師 浩代=26歳 出版社勤務 あきら=27歳 元同級生 memo 浩代との交際は3年続いた 彼女=15歳 高校一年生 読むのであれば2004/04/02から 1999/12/xxから2004/08/23までの 恋物語 あるいは僕の彼女に対する観察日記 *************** this blog has started since 2004/04/01 フォロー中のブログ
赤い青 近海マグロに焼きをいれる ご利用はご計画的に。 hearts いつか私に桜のブーケをく... 低空飛行テンション 音楽と猫。 ―恋―愛―死―体― ‥Reading lover‥ しゃみメモ ようこそ低空飛行部へ!! 以前の記事
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