人気ブログランキング | 話題のタグを見る
1991~ クリスマスの思い出




17歳と4ヶ月と9日。クリスマスイブの午後に僕は退学届けを高校に提出した。

その後は何をしただろう。
三日三晩寝ずに本を読み、そして24時間眠る生活を半年。
そして、同じように三日三晩勉強をして、そして24時間眠る生活を1年。
進学を迷いながら都内をふらつきながら無我にバイトをして過ごした半年。

改悛して進学。高校中退から都内国立大学。
やり直しの絵としては出来すぎといえば出来すぎかもしれない。
ただ、自分は何も変わっていなかった。


今に繋がる自分の全てはあの年のクリスマスイブから変わっていない。
あるいは、「もう高校へは行くまい・卒業はしない」と決めた16の夏から変わっていない。
29年間の自分の人生において唯一自分の意思で決断を下したことに思える事柄。
その集大成・結晶として結実した17歳のクリスマスイブから何も変わっていない。

僕は16歳か17歳でしかない。大人になれない。
あの日を境に時間は完全に止まってしまっていると思う。

そんなのはわかってる。わかっているよ。
でも、先に進めない。
あの日から僕は何かに縛られたままなのだ。

間違った事はしていない。正しい事をしたわけではない。
ただ、余りにも明らかだった事実を受け入れただけの事。
それを抱えたまま昇華しきれずに歩いてきてしまっただけの今。
わかっているよ。わかってる。



あれからもう何年が過ぎたのだろうか。そうして、何度となく振り返えってきた過去の時間軸、その数直線上の任意一点。振り返ってみてはその時を思い出す。全てを詳細に覚えている。あの瞬間の出来事から、今の自分へと続く時間の全てを前に僕は途方に暮れる。任意の一点にいまだ何の判断も下せない。それから繋がる自分に評価を下せない。
# by s_nozomi | 2005-12-24 02:44 | My girls life